施設情報(2024年5月現在の情報です)
住 所 | 〒238-0042 神奈川県横須賀市汐入町1-1 (地図) |
電 話 | 046-845-6660(ヴェルニー公園管理事務所) |
入園料 | 無料 ※一部有料施設あり(ワーキングスペース / ティボディエ邸体験型ムービー / レストラン) |
時 間 | 24時間 ※一部時間制限あり(ヴェルニー記念館 / ワーキングスペース / ティボディエ邸 / レストラン) |
休 日 | 無休 ※一部定休日あり(ヴェルニー記念館 / ワーキングスペース / レストラン) |
駐車場 | 第1駐車場:普通車10台(障がい者用2台) / 第2駐車場:普通車4台 普通車1時間420円、以降30分210円、24時間入出庫可 |
ホームページ | https://www.kanagawaparks.com/verny/ |
ヴェルニー記念館
ヴェルニー記念館
横須賀製鉄所(造船所)建設を指揮し、日本近代工業化の礎をつくりあげたフランス人技師フランソワ・レオンス・ヴェルニーの功績と横須賀製鉄所の意義を永く後世に伝えるために、建てられました。横須賀製鉄所で使われていた「スチームハンマー(国指定重要文化財)」なども展示しています。ヴェルニーは、来日前フランス・ブルターニュ地方のブレスト市(横須賀市姉妹都市)にある海軍施設の造船技師でした。ヴェルニー記念館の建物は、ブルターニュ地方の住宅の特徴をとり入れています。
現地案内看板より
スチームハンマーとは、蒸気(スチーム)を動力としてハンマー(槌)を持ち上げてこれを落下させ、加熱した金属素材に打撃力を加えて鍛造作業を行う工作機械で、19世紀半ばにイギリスで実用化されたものである。
現地案内看板より
この2台のスチームハンマーは慶応元年(1865)に製造され、その翌年に江戸幕府が進めた「横須賀製鉄所」の据え付けの機械としてオランダから輸入されたものである。明治時代以降も改編や拡張が続けられた後身の施設である「横須賀造船所」、「横須賀鎮守府造船部」、「横須賀海軍造船廠」、明治36年(1903)から昭和20年(1945)までは「横須賀海軍工廠」の付属機械として稼働し、戦後は「在日米海軍横須賀基地艦船修理廠」で使用されてきた。
(中略)
この2台のスチームハンマーの移設と復元修理は、平成14年(2002)3月に完了し、ヴェルニー記念館も同年5月1日に開館した。
このスチームハンマーは日本の近代化が本格的に開始された頃の技術を伝える重要な歴史遺産として永久に保存されるものである。
大正10年(1921)、世界初の40センチ砲搭載戦艦”長門”の二番艦として竣工し、昭和9~11年(1934~36)にかけて大改装が施され、攻撃力・防御力ともに飛躍的に強化されました。しかし、昭和18年(1943)に瀬戸内海の柱島の南西約2kmの地点に碇泊中、原因不明の爆発事故を起こし沈没しました。(後略)
現地案内看板より
ヴェルニー公園から見える艦船
戦艦陸奥主砲
戦艦陸奥主砲を過ぎて園路を進む
逸見波止場衛門
逸見波止場衛門
現地案内看板より
通称 逸見波止場衛門は1930年頃に造られ、正式名称は「海軍番兵塔・軍港正門門柱」と言い、横須賀軍港の正門でした。2棟ある塔の屋根は銅板のドーム状で、頂上の飾り(クーポラ)や庇の形状から少年の帽子が連想されます。当時は、この門を入ると、正面に、海軍鎮守府や海軍工廠のある横須賀軍港に向かうための船着き場があり、横須賀軍港への船が発着していました。門には番人がおり、関係者以外が入らないよう見張っていたと思われます。海軍鎮守府や海軍工廠は、現在、この門のあるヴェルニー公園の対岸に見える在日米海軍横須賀基地に置かれていました。逸見波止場衛門は、日本遺産構成文化財の一つとして認定されており、海軍の歴史と面影を今に伝えてくれます。
逸見波止場衛門から公園内に戻り園路を進む
小栗広場
横須賀製鉄所跡地
近代日本のルーツ 横須賀製鉄所
世界遺産の富岡製糸場のモデルとなった横須賀製鉄所(のちの横須賀造船所)は、現在のヴェルニー公園の対岸あたりに、慶応元年(1965年)の鍬入れ式から様々な施設が建設され、横須賀の街とともの発展しました。
最新の加工機械などが導入され、日本の近代工業の礎を築くとともに、日曜休日制や労働時間、メートル法、健康診断などの新しい仕組みが横須賀製鉄所で始まりました。
また、正面に見えるドライドックは、当時は欧米諸国にも負けないものだったとされ、現在も現役で利用されています。今も残る「横須賀製鉄所」のドライドック
ドライドックとは、艦船を修理するために使う施設です。正面に見える3基のドライドックは、向かって右から第1号、第2号、第3号と並んでいます。
現地案内看板より
水面近くに「A」、「B」の文字がある鉄の板が見えますが、それがドックの扉です。
明治4年(1871年)に完成した1号ドックは日本最古の西洋式の石造ドックで、今も現役で使われています。
展望デッキを過ぎて園路を進む
ヴェルニー公園のバラたち
よこすか近代遺産ミュージアム ティボディエ邸
よこすか近代遺産ミュージアム ティボディエ邸
幕末の1865年、江戸幕府の勘定奉行小栗上野介が中心となり、フランスの海軍技師レオンス・ヴェルニーを招き横須賀製鉄所の建設が始まりました。
現地案内看板より
ティボディエ邸は、横須賀製鉄所副首長であったティボディエの官舎として、1869年頃に建築された本州最古級の西洋館です。
よこすか近代遺産ミュージアム ティボディエ邸は、その当時の外観を再現するとともに、館内では、木骨煉瓦造りの壁とトラス構法の屋根構造を、当時の建物から移設した部材で復元しています。
ヴェルニー公園の石碑群
石碑群を抜けヴェルニー公園東側出入口へ
【おまけ】YOKOSUKA軍港めぐり
横須賀港は、1865(慶応元)年に横須賀製鉄所が建設されたことを契機に、日本海軍の拠点として発展してきました。横須賀本港と長浦港は、米海軍と海上自衛隊が利用しており、軍港めぐりは、両方の艦船を間近に見ることができるクルーズです。海上自衛隊の潜水艦や護衛艦、米海軍のイージス艦、運が良ければ空母、砕氷艦(南極観測艦)など迫力満点の艦船を見ることができます。館内では、個性あふれる案内人が毎日変わる艦船の名前や役割をわかりやすく解説し、クルージングを盛り上げ、楽しませてくれます。また、その日によって艦船も案内人も違うので何度もワクワク体験を味わうことが出来ます。ぜひ歴史ある横須賀のまちを海から眺めて楽しんでください。
よこすかルートミュージアム公式ページより
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