小森温泉の湯元は、一羽の鷲がここで傷を癒し飛び去るのを見て発見されたと言い伝えられています。この湯元の近くの「経ブロ山」という丘に古くから薬師堂があることからも治病の霊泉として人々が集まる場所であったことが伺えます。
公式ホームページより
本格的な開発は、享保17年(1732年)岡山藩主の池田継政が湯治場の設営に着手するまでさかのぼり、古文書によると、この工事は、享保18年(1733年)まで岡山藩直営の大普請として、莫大な費用と延べ一万の人夫を注ぎ込み、広さ約3アールの土地を掘って四方を四段の石垣で囲み、中央に縦約4.5m、横約5.4m、深さ約1.5mの湯壺とその外に直径約1.5mの湯壺2個を置いた湯屋を設営したとあります。
当時は領内唯一の湯治場として賑わいをみせていたようであるが、湯元に清水が混入し、温度が低くなったことから、数年を経たずしてさびれていったようです。現在ではその湯屋はありませんが、強固な石垣が当時の面影を残しています。
戦後、地元民により温泉復興運動が興り昭和28~29年(1953年~1954年)にかけて、湯元のボウリング調査を行った結果、再び良質多量の温泉の湧出を見るに至り、池田隆政・厚子夫妻の出席の元、小森温泉復興開発記念式を行い、池田家のゆかりの「いで湯」として再興されました。
現在の湯元の湯は、旅館等で利用されており、泉質は「単純温泉緩和低張性微温泉」です。
最終入湯日:2007年10月12日
施設情報(2007年10月現在)
住 所 | 岡山県加賀郡吉備中央町小森245 |
電 話 | 0867-34-0015 |
営業時間 | 11:00~19:00(月曜日~土曜日)受付終了は18:00 11:00~18:00(日曜日、祝祭日)受付終了は17:00 |
定 休 日 | 不定休 |
形 態 | 旅館 |
浴 槽 | 内風呂男女別各1 |
備 品 等 | カランのみ(シャワーなし)/ 固形石鹸、女湯のみ液体ボディーソープあり ドライヤーなし / 扇風機 / 体重計 / |
料 金 | 大人(中学生以上)520円 / 小人(小学生以下)400円 ※休憩含めて1時間以内 |
情 報 | ホームページ① / ホームページ② / 地図 / 天気予報 |
源泉情報(2007年10月現在)
源泉名(湧出地) | 小森温泉 |
泉 質 | アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性低温泉) |
泉 温 | 28.1℃ |
湧 出 量 | 記載なし |
pH | 9.4比重 |
ラドン含有量 | 18.6 × 10-10 Ci(単位) |
陽イオン成分 | ナトリウムイオン 72.5 mg カリウムイオン 0.7 mg カルシウムイオン 0.8 mg |
陰イオン成分 | フッ素イオン 14.9 mg 塩素イオン 31.2 mg 硫酸イオン 6.0 mg 炭酸水素イオン 62.8 mg 炭酸イオン 5.7 mg 水硫イオン 0.3 mg メタホウ酸イオン 9.5 mg 水酸イオン 0.3 mg |
遊離成分 | メタケイ酸 16.0 mg メタホウ酸 0 mg 遊離二酸化炭素 0 mg 遊離硫化水素 0 mg |
成分総計 | 220.7 mg/kg |
分析年月日 | 平成9年9月2日 |
成分に影響を与える項目 | 入浴に適した温度に保つため加温しています。 |
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